スプリンギンマガジン

インタビュー

Springin’ クリエイターインタビュー -ファミっこさん-

Springin’ クリエイターインタビュー -ファミっこさん-

スマホでゲームがつくれるアプリ「Springin’(スプリンギン)」 では、年齢性別国籍関係なくさまざまなクリエイターが活躍しています。

クリエイターインタビューでは、クリエイターとSpringin’ のストーリーをご紹介します。
クリエイターからクリエイターへ、つくる楽しさが広がっていくことを目指して…

ファミっこさん

昔からゲームとものづくりが大好きで、クリエイティブ系のお仕事をされているそう。Springin’ではレトロゲームのような作品を中心にクオリティの高いゲームを多数作られています。
家族での楽しみ方や作品のこだわりを伺いました!

子どもの作品を遊んで「自分もすごいの作っちゃうよ!」

ナナミン(以下、ナ)どうしてSpringin’ を始めたんですか?

ファミっこさん(以下、フ)2年前、子どもを様々なプログラミングのワークショップに参加させたところ、一番気に入ったのがSpringin’でした。

家でも熱心にやっていて、子どもの作品で遊んでいるうちに自分も作ってみたくなり、去年の春に始めました。

はじめは子どもに教えてもらっていたんですが、間違っていたり無駄な工程があるのも面白くて(笑)
一緒にやるうちに今では立場が逆転して「作品のネタ頂戴!」とよく言われます。

作品のターゲットは我が子

ナ)ご家族でSpringin’を楽しんでいただいているんですね!

フ)はい、クリエイター仲間として楽しんでいます。

「〇〇さんの新作が出たよ!」と教えてくれたり、作ったゲームを交換してデバッグしたり、Springin’を中心に会話が増えたのが嬉しいです!

夫婦で子どもの作品にアドバイスすることもありますが、ダメ出しが多いとへこんでしまったり…(笑)
でも、「より良いゲームを作ろう!」と頑張ってくれています。

自分のゲームはうちの子どもに遊んでもらいたくて作っています。ですので、「小学生でも楽しめるゲーム」が作品のコンセプトです。

好きなゲームのオマージュで子どもを喜ばせたい!

ナ)作品は何をきっかけに作られているんですか?

フ)「子どもをびっくりさせて喜ばせたい!」がモチベーションです。

レトロ風ゲームは自分の好きなゲームのオマージュがしたくて作り始めました。「表現してみたい」という気持ちから作っているので、できた時の喜びが大きいです。

ファミコンのゲームをやって、これは作れるかな?子どもに刺さるかな?とよく考えています。

他のジャンルの作品も作ってみて、自分にハマるものを探しています。最初の探偵ゲームは子どもが当時『おしりたんてい』を好きだったので作りました。

作品の裏側には世界を救う野望まである

ナ)作品はどんな流れで作られているんですか?

フ)ストーリーを最初に考えます。レトロゲームは話が深いものが多いんです。

だから、本当は10面くらいまで作りたいと思ってるんですよ。
ボスを倒して世界を救いたい…とか考えているんですが力尽きてMAXで3面くらいになっています(笑)

ナ)その中でも「ここだけは譲れないポイント」はありますか?

フ)名前を見なくても「あの人の作品だ!」と伝わることですね。

ドット絵、タイトル画面、うさぎのイラスト…どれもこだわりです。
自分自身も個性が爆発している人の作品が好きなので。

アイテム数の限界に挑んだリズムシ最優秀賞

ナ)リズムシコンテストの最優秀賞、みんなでリズムシダンシングもファミっこさんらしい作品でしたね!制作秘話を教えてください。

フ)音を何ミリ単位の調整で合わせるのが地獄でした(笑) 曲はGarageBandで作っているんですが、作品に入れて聞き続けているとだんだんズレてくるのが気に入らなくて…。

あと、本当はもっと動かしたかったんですがアイテム数の限界でした。

ダンスは腰も動かして…と、もっと考えていたんですけどね。

コンテストは後ろに大人がいるぞ?!

ナ)数々のコンテストで受賞されていますが、コンテスト応募の際のポイントはありますか?


明太子ワークでは新人賞を受賞!


フ)子どもじゃなくて後ろに大人もいるな…大人はドット絵好きな人もいるよね…
と考えています。

あと、お題はちゃんと活かしたい。お題がある方が作りやすいです。
リズムシは作りやすかったです。リズム縛りですぐに思いつきました。

歴史も「ファミコンのゴエモン作りたい」と「ちょうど見た参勤交代の映画合わせちゃお」ですぐ作れました。


殿さま がんばる! 参勤交代

は「山登りって10円ゲームあったなー」からでした。遊んだことはないんですが、資料としては知っていて。


『駄菓子屋10円ゲーム 山のぼり』

ナ)昔、駄菓子屋でやったことあります!ショッピングモールの端っことかにもあるゲーム、面白かったですよね。

フ)そうなんです!いつか、ホームランゲームも作りたいです。

ドット絵は根気がいる

ナ)ご自身のお気に入りの作品はどれですか?

フ)ゾンビの脱出ゲームです。ドット絵が大量に必要で、ぽちぽち打ってる時間が大変で苦労した分、思い入れがあります。

ドットピクトとPixelableというアプリで作っていますが、根気がいります。
お風呂にこもってやっていました。


貴重な作成画面!

多様なクリエイターをチェック

ナ)注目しているクリエイターさんはいますか?

フ)ちびこんぶさんの作品はお手本としてパーフェクトです!
プログラムがわかりやすくて、中身を見られることを想定して作られているのかな?「お手本にして良いよ」と言われているようでたくさん参考にさせていただきました。


スプリンギン初心者ドリル は必見!

ワーク一個ずつが短いのもわかりやすくてありがたい。しかも全部スマホでやってるのがすごい…自分は特大iPadとペンがないと作れないです(笑)

あと、Kotaroさんの作品には「こんなことできるんだ!」といつも驚きます。表現の幅が広くて、小学生が作ってるとは思えない…。


ムダゲーコンテストでは最優秀賞&ユーザー投票1位&特別賞受賞!

あと、tontonさんのぶーぶーちゃんがかわいい!
パッケージのデザインも素晴らしいなと。本も買いました。

大人の作品はみんなすごい…敵わない…と思って遊んでいます。

親子コミュニケーション「Springin’でどうやって作る?」

ナ)Springin’ の楽しさはどんなところですか?

フ)子どもと共有の話題で盛り上がれることですね。日曜は朝のヒーロータイムに「ピン子ちゃんの更新が来たよ!」と一緒に見たり。

だんだん共通の会話が難しくなるので、そこがありがたいですね。

うちでは、アニメ、ゲーム、漫画を制限していないので、そういったものを「Springin’で表現できるんじゃない?どうやって作ってみる?」と問いかけています。

「なるほどできない」となると、「代わりに作って」と言われることもありますが、「自分の絵が動くなんて最高じゃん!!」というモチベーションは変わらないようです。

親も一緒に!女の子も!年齢性別は関係ない

ナ)お子さんにとってファミっこさんはスーパークリエイターなんですね!お話を伺っていて、もっと親世代の方のクリエイターさんにも使っていただきたいと思いました。

フ)Springin’には年齢も性別も関係ないですよね。親も一緒にやれば良いのに!10分もあればできちゃうよ!プログラミングも一度作ってみればわかるよ!と思います(笑)

最初は子ども向けだから…と思っていましたが、作る機能は充実しているしエラー箇所が解りやすい。自分は過去にC言語でアドベンチャーゲームを作ったことがありますが、とにかくエラー箇所を探すのが大変で…。

その点、感覚的にできるSpringin’は楽しいです。何より、自分の絵が簡単に動くって嬉しいんですよ。Springin’は数値を使わないので、アナログの感覚に近いです。

一昔前はゲームやプログラミングは男の子のイメージが強かったですが、最近は女の子でもゲームが好きな子は多いし、「着せ替えゲームだってこんなに簡単にできるよ!」と伝えたいです。

自分も、人も楽しめるものを

ナ)これからどんなものを作りたいですか?

フ)昔からあるコマンド総当たりのゲームを作ってみたいです。『ファミコン探偵倶楽部』みたいなテキストが多いゲームが好きなんです。

でも、今の子には受けなさそう…今の主流は謎解きとか?

自分で楽しいのはもちろん、やはり、喜んでくれる人がいるものを作りたいですね。

Springin’に投稿すると、1秒でコメントがつくこともあり「絶対やってないでしょ」と(笑)
子どもが「1コメする!」と投稿時に横で待ってることもあります。

好きなゲームの続きも、ゲーム以外もSpringin’で

ナ)これからSpringin’を始める人にメッセージを!

フ)自分の好きなゲームを表現できちゃうよ!パロディもできちゃうよ!好きなゲームの続き自分で作れるよ!
その点は、マリオメーカーと似た感覚があるかもしれません。

ゲームに限らず、企画書も、絵コンテも…とにかく、やろうと思えば好きなものをなんでも作れると伝えたいです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

自分の絵が動くのが嬉しい、好きなゲームを表現できる、親子の会話が増える…
ファミっこさんの言葉はご家族で作る楽しさを共有できる喜びに溢れていました!

ぜひ、ファミっこさんの作品で遊んで、あなたらしい作品を作ってみてください!年齢性別は関係ありません!

Springin’ クリエイターインタビューでは、引き続きさまざまなクリエイターさんの物語をご紹介していきます!

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