スプリンギンマガジン
Springin’ クリエイターインタビュー -ちょこさん-
スマホでゲームがつくれるアプリ「Springin’(スプリンギン)」 では、年齢性別国籍関係なくさまざまなクリエイターが活躍しています。
クリエイターインタビューでは、クリエイターとSpringin’ のストーリーをご紹介します。
クリエイターからクリエイターへ、つくる楽しさが広がっていくことを目指して…
ちょこさん
デザイン科の専門学生。やわらかい雰囲気の作品が大人気!
学生向けコンテスト「NEO CREATORS AWARD(通称:ネオクリ)」では準クリエイター賞を受賞。
絵で生計を立てたいのは祖父の影響
ナナミン(以下、ナ)準クリエイター賞おめでとうございます!ちょこさんはなぜ専門学校に通おうと思ったんですか?
ちょこさん(以下、ち)小さい頃から絵を描くことが好きで、デザインや絵を描き続けていきたいなと思っていましたが、高校までは絵で食べていくことに自信がなく別の専攻にいました。
ですが、絵を描く仕事をしていた祖父や周りのデザイン科の友達の影響で「やっぱりデザインをやりたい!」と思い日本工学院に入学しました。
ネオクリ応募作品「おかおあそび」
今までとは違うコンテストに挑戦したい
ナ)Springin’を始めたきっかけはなんですか?
ち)担任の先生からネオクリを紹介されたことです。専門学校に通い始めてから「賞を取りたい」と思っている中で、今までとは違うコンテストだったので挑戦してみました!
Springin’を触ってみて最初は「これ私にできるかな?」と思いましたが、解説を見たらわかりやすかったので、やりたいことがどんどんできて楽しくなりました。
参考にしたのはヘルプメニューの属性ガイド
ナ)お気に入りの属性はなんですか?
ち)音です!デザインを学んでいて音には触れてこなかったので、絵と音を組み合わせられるのが魅力的だと思いました。一度音を登録したら何度も使えるのもありがたいです。
絵ではない作品を人に見せるのは新鮮
ナ)他のツールとの違いは何か感じましたか?
ち)絵は高校の頃からアイビスペイントで描くことが多かったのですが、大勢の人に作品を見せることがなかったのでドキドキしました。
アイビスペイントを使った画法を解説した「ねこちゃんメイキング」
絵は専門学校のクラスみんなでSUZURIに出したり、Twitterにアップしたりはしていましたが、Springin’のマーケットに作品を出すのは新鮮でした。
ひまわり畑🌻夏の思い出 pic.twitter.com/t7hyFMjpbF
— 🍫ちょこ (@APhcvrjt8wwgRgy) July 23, 2022
元々ゲームに疎かったので、自分で作る前にマーケットの作品で遊んでみました。同じ属性を使っているのに動きが違って、その人ごとの発想が面白かったです。「作ることがこんなに楽しいんだ!」と嬉しくなりました。
ターゲットにあわせた作品づくり
ナ)作品はどんなことを考えて作りましたか?
ち)Springin’を使う世代に合わせて、小さな子でも楽しめることを大事にしました。絵はリアルな人間より可愛らしいキャラクターに、言葉でルールを説明しなくても直感的にわかるように考えました。
おかおあそびは小学生の可愛いものが好きな女の子がターゲットです。少し凝ったもので、かつ、沢山遊んでもらえそうなものがいいなと思って作りました。
「おかおあそび」顔のパーツを組み合わせてアイコンにも使えるイラストが作れる
遊ぶ人視点では音が大切
ナ)戦略的ですね!ご自身が表現したいと思うのはどんなジャンルなんですか?
ち)ほんわかした女の子がでてくるような世界観です。最初にゲームを作ってみようと思った時に、自分のイラストに合うと考えたのがこのジャンルです。
ナ)得意分野とマッチした作品を作られているんですね!最初から音があるワークを作っているのも素晴らしいなと思いました。
シーンに合わせたBGMが。どんな音かは遊んでチェックしてみてください!
ち)いろんな作品で遊んでみて、音がある方が楽しめるなと思ったので!
特に、私の作品は考えたりする時間が長いので、音は必要だと考えました。
ナ)受け手がどう感じるかまで考えているからちょこさんの作品は何度もプレイされているんですね!
絵を動かすのは楽しい!!
ナ)Springin’を使い始めて変化はありましたか?
ち)元々、絵を動かしたいとはあまり思っていませんでしたが、触っていくうちに動かすことの楽しさに気づきました!
おかおあそびは組み合わせによって何百通りにもなるのが面白いなと思っています。
ナ)私も子どもの頃に手書きで同じような遊びをしていたので懐かしくなりました!
他のクリエイターから得たこと
ナ)注目しているクリエイターさんはいますか?
ち)つなさんは本当にすごいです。イラストのクオリティも、物語も手を抜いていなくて…さらに漫画も描いているなんて「時間管理どうしてるの?」と思うくらい(笑)
ネオクリ最優秀クリエイター賞 つなさんのインタビューはこちら
ネオクリきっかけでTwitterでも繋がれて、同い年でびっくり!同世代のクリエイターと繋がれるのは嬉しいですね。
あとは、エルガーさんのタピオカファクトリーが音も動きもアイテム作りも全部凄すぎる。
「タピオカファクトリー2」
「会社単位で作るようなゲームがここまでちゃんとできるんだ!」と衝撃で同級生や家族にも勧めて、幼い従兄弟が気に入っていました。
自分の作品も幼い子向けに作ったので従兄弟に遊んでもらい、「何回やっても同じ答えになるものでもこんなに楽しんでくれるんだ!」という気づきがありました。気に入ったアニメを何回も見るのと同じ感覚かもしれませんね。
従兄弟さんお気に入りの作品「おやつください!パート2」
コンテストでは今までにない経験ができた
ナ)ネオクリのようなコンテストをどう思いますか?
ち)外部の人に評価してもらえることがありがたいです。授業とは違い、全く知らない人に遊んでもらえるのは考える力がつきます。自由に作るよりも受け手のことを考えるようになりました。
学校外にライバルがいるのも新鮮ですね。ネオクリでは、同級生も受賞していました。
同級生の作品「夜の神社」でこんな発想があるんだ!と驚きました
ネオクリを通して普段の授業ではない他の学科との合作も経験できました。動きはCG科、絵はイラスト科のように得意分野を活かした作品を作ることができました。
応援が次の作品につながる
ナ)Springin’の楽しさはどんなところですか?
ち)ダウンロードやコメントの通知が嬉しいです。私の「おかおあそび」で作った顔をアイコンに使ってくれている子もいて、応援してくれることが目に見えてわかるのが楽しいです。
コメント欄にアイコンを使ってくれている子がいる!
遊んでくれている人がどんな作品を求めているのかを知りたいので、年齢層や性別を見れるといいなとも思います。自分の強みを把握することができて、クリエイターがより楽しめるのではないでしょうか。
つくることは魔法。生きる意味
ナ)ちょこさんにとって作ることとはなんですか?
ち)生きる意味です。実は、小さな頃からなりたい職業がなかなか決まらなかったんです。絵を描きたいけど他にも興味あるものがあって…。
その中でも「自分が好きなものを可視化できたら」とか「あったらいいな」とか作ることを常に考えていることに気づき、生活の一部なんだと。
私は魔法の世界が好きで、作ることは人が使える魔法なのではと思っています。生み出せた時が喜びですね。
お気に入りの作品「おかおあそび2」では魔法のイメージでエルフっぽいイラストも描いてみました
絵を楽しめる作品を
ナ)これからSpringin’でどんなものを作りたいですか?
ち)アイビスなどで描いた絵を楽しく見てもらえるものを作りたいです。
アイビスペイントコラボ「動くんですコンテスト」応募作品「アイビスペイント集」
おかおあそびの新作も考えていますが…3つも出すと飽きられないのかな(笑)
次は動物も作れるようにしたいです。
絵の世界に招待して幸せを届けたい
ナ)将来はどんなクリエイターになりたいですか?
ち)自分の世界観を大事にしたイラストレーターになりたいです。まだ世界観を確立できていないので。
私の好きなイラストレーターさんは作品を見るとその世界に入ったかのような、現実世界から抜け出したような感覚になります。
「乙女の本棚」シリーズ(立東舎)から谷崎潤一郎『刺青』が6月に発売になります。全イラスト描き下ろしです。どうぞよろしくお願いいたします。
乙女の本棚サイトhttps://t.co/P0qEf2MAsR
Amazonhttps://t.co/9zEaQoGuxr pic.twitter.com/vQWKtvNT2D— 夜汽車 (@YOGISYA) April 14, 2021
絵を見ただけでこの人だとわかる個性に溢れた作品は素敵ですよね。
絵を通して私の世界にみんなを招待して、絵を見て「この世界いいな」と幸せを感じてらいたいです。世界に浸れるような絵で生計を立てていくことが目標です。
あなたの作品を求めている人がいます
ナ)これからSpringin’を始める方にメッセージをお願いします!
ち)ここなら自分の得意なものをそれが好きな人に見てもらえます。
こんなにも反響があり、楽しんでもらえる場は初めてでした!
今までイラストをクラスで発表し合うことはあっても、なかなか光を浴びる場がありませんでした。
Springin’は楽しんでもらえることが目に見えてわかる場であると伝えられたらなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ちょこさんは自分の世界観を大切にした上で「遊ぶ人が嬉しいこと」を深く考えて作品をつくっている芯の強いクリエイターさんですね。
多くの人に愛される作品をつくる秘訣、その裏の思いが聞けてとても感動したインタビューでした!
これからもちょこさんの作品を楽しみにしています。
Springin’ クリエイターインタビューでは、引き続きさまざまなクリエイターさんの物語をご紹介していきます!
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