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インタビュー

Springin’ クリエイター”逆”インタビュー -タコクラゲさん-

Springin’ クリエイター”逆”インタビュー -タコクラゲさん-

クリエイターとスプリンギンのストーリーをご紹介するクリエイターインタビュー。今回はいつもと一味違います。なんと、クリエイターの方からスプリンギン開発者にインタビュー!ユーザー目線でスプリンギンの開発秘話を掘り下げて頂きましょう。

 

タコクラゲさん自己紹介


はじめまして!私はスプリンギンの小学生クリエイター、タコクラゲです。

スプリンギンとの出会いは、友達が遊んでいるのを見て、自分も挑戦してみたことがきっかけでした。始めるとすぐに夢中になり、初めて一週間で完成させた作品をコンテストに応募しました。すると、なんと新人賞を受賞し、そのゲームが本物のアーケードゲームとしてゲームセンターに並ぶという、信じられない出来事が起こったのです。

スプリンギンは、私のような経験のない小学生でも楽しめるだけでなく、貴重な体験をさせてくれる素晴らしいツールだと思います。その魅力をもっと伝えたいと思い、ダメもとでスプリンギンにメールを送り、「インタビューをさせていただけないでしょうか」とお願いしました。

すると驚いたことに、スプリンギンを開発した株式会社しくみデザインの中村俊介社長に、直接インタビューさせていただけることになったのです! さらに、今回そのインタビュー内容を特別にこちらに掲載させて頂くことになりました!このような貴重な機会をいただけたこと、本当に感謝しています!

それでは早速、中村俊介社長に、私が気になっていたことをインタビューしていきます!

 

スプリンギンはどんなアイデアから生まれたんですか?


中村:15年ほど前にタブレットが登場したとき、アプリやゲームを触ると動いたり音が出たりするのが面白い!と感じました。これが簡単に作れるようになれば、誰でもゲームや作品を作れるかもしれない、最初そうに思ったんです。

そこで、絵を描いて音をつけ、その絵に触ると音が鳴る、そんな仕組みを簡単に作れるアプリをまず最初に作りました(※「ペイントーン」というアプリ)。それが動き出したとき、とても楽しいと感じました。

「自分が描いた絵が、こんな風に動いて、こんな操作ができる」と簡単に伝えられる仕組みがあれば、もっと多くの人が作品を作って遊んでくれるかもしれない。そうして、たくさんの作品が世の中に生まれることで、もっと面白い世界、楽しい世界になるかもしれないと考えました。

だからこそ、「いかに簡単に作品を作れるか」が大事だと思ったんです。そして、文字を使わずに作品を作れるプログラミングツールがあれば、きっとめちゃくちゃ楽しいに違いない、そう信じて開発を始めました。

 

スプリンギンは簡単に自分の描いたイラストを、思い通りに動かせます。誰でもクリエイターになれるので、スプリンギンをもっと色々な人に知ってもらって、楽しんで頂きたいです。また、スプリンギン開発のきっかけは、ワークを作る時のアイディアを考えるヒントになると思いました。

 

 

“スプリンギン”って素敵な名前ですが、由来はなんですか?

中村:「スプリング」という英語には、「春」「バネ」「泉」という3つの意味があります。これらには、動きや始まり、芽吹きといった、命が吹き込まれて動き出すようなイメージがあると思いました。さらに、「-ing」をつけることで、進行形の「動いている」イメージを加えることができると考え、「スプリンギング」という名前を思いつきました。でも「スプリンギング」だと、最後に「グ」の音の響きが気持ちよくないので、アポストロフィーで省略してスプリンギンになりました。

 

「スプリンギン」という名前はとても言いやすい上に、意味もしっかりある事に驚きました。「スプリング」という英語に複数の意味があることは知らなかったので、学びになりました。

 

 

スプリンギンのロゴはかわいいですが、どのような意味があるのですか?


中村:アプリの名前とも繋がるのですが、「泉」は水が湧き出ること、「春」は芽が新しく出て花が咲き、命があふれる様子、そしてその周りに水が飛び散っているようなイメージがベースになっています。

スプリンギンの名前の特徴であるアポストロフィーを取り入れることも意識しました。そこで、アスタリスクのマークにアポストロフィーを組み合わせ、泉から水が「パーン」と湧き出るイメージと、春に咲く花の要素を融合させたデザインに仕上げました。

 

私もスプリンギンのロゴは見ていると気持ちがワクワクしてきます!このような細かいところにも気持ちが込められていることにびっくりしました。

 

 

スプリンギンが誰でも気軽に使えるように工夫していることはなんですか?


中村:ゲームを作る、作品を作る、プログラミングをする――こうしたことを「やろう!」と思っても、準備が必要で、なかなか気軽に始められないことがあります。そこで、スマホやタブレットでアプリを立ち上げたら、すぐに始められるというのが、まず1番大事な考え方です。

もう1つ大切にしたのは、作った作品が埋もれてしまわず、他の人に遊んでもらえる仕組みです。自分の作品で誰かが遊んでくれると嬉しいですし、それが次のやる気にもつながります。そのため、作った作品をすぐにシェアしたり、コンテストに応募できる仕組みを用意しました。

この「すぐにできる」という点に、特にこだわっています。

 

スプリンギンが気軽にできる裏には、「すぐに色々なことができる」という工夫があったことにびっくりしました。改めて考えれば、コンテストの応募画面も小学生にもわかりやすく、やりたいと思った時に気軽に応募できるようになっています。

 

 

スプリンギンをどんな人に使って欲しいですか?

中村:これがなかなか難しいのですが、本当はもっと多くの人に使ってほしいと思っています。プログラミングが難しい、何をしたらいいかわからない、と感じている人たちにも、「これなら作れる!」と思ってもらい、作品を作れるようになってほしいのです。

本当はやりたいけれど難しそうだったり、面倒だと感じて一歩を踏み出せない人たちに、まずは使ってみてもらいたいと思っています。ゲームや作品を作るなんて難しい、プログラミングなんて無理だ、と考えている人にも「自分にもプログラミングってできるんだ」と思ってもらえるようなきっかけになれば嬉しいです。

 

私はずっと絵を動かしたいと思っていましたが、プログラミングが難しくてできませんでした。ところが、スプリンギンを使うと、自分の思い通りに絵を簡単に動かせて感動しました。さらに、作品を一つ作るたびにできることが増えていくので、毎回新たな感動を味わうことができます。

 

 

スプリンギンは今も素晴らしいですが、これからどんな進化をしたいですか?

中村:2つあると思っています。1つ目は、簡単にすればするほど複雑なものが作りにくくなるという課題です。そのバランスを大事にしながら、もっといろいろなものが作れるようにしていきたいと考えています。

2つ目は、「作る」という行為そのものに価値を感じられるようにすることです。スプリンギンは単純に勉強のためのツールとして作っているわけではありません。自分が「こんなのが欲しい!」と思ったものを形にするための道具として設計しています。

さらに、作った作品をより多くの人に使ってもらい、遊んでもらい、評価してもらえるようにしたい。そして、それがただの評価にとどまらず、何らかの報酬につながる仕組みを作りたいと考えています。たとえば、小学生が作った作品が世界中で人気になった場合、リアルなお金かどうかは別として、作り手にちゃんと報酬が返る仕組みがあれば、さらにやる気が出るはずです。

作った人がもっともっとハッピーになれるような仕組みを、これからもたくさん取り入れていきたいと思っています。

 

スプリンギンには簡単に作れるという良さがありますが、アイテムの制限数などもあります。限られた中で工夫していくのも楽しいですが、さらにできることが増えたらもっと嬉しいですね。
軽トラコンテストでは、参加賞としてキーホルダーをいただきましたが、それがとてもかわいくて、私の宝物になりました。もし自分の作品が形になって返ってきたら、ますます作品作りのモチベーションが上がりそうですね。

 

 

クリエイターになるにはどういう努力をすればいいですか?

中村:まず大切なのは、「楽しいな」「好きだな」と思えるものを見つけることです。勉強は、本当にやりたいことが見つかれば、自然とするようになるものです。たとえば、「こういうものが欲しい」「こんなのがあったら便利だろうな」「これ、すごく面白い!」「どうやって作っているんだろう?」といったことを、できるだけたくさん調べたり、考えたり、見たりすることが、今一番大事だと思います。

そして、「これ、自分にも作れるかも」と思えるかどうかが、クリエイターになれるかどうかの大きな分かれ道です。ただ、すごい人が作ったものを遊ぶだけで終わってしまうと、いつまでも「遊ぶ側」に留まってしまいます。でも、「もう少しこうしたら面白くなるのにな」と考えるようになると、それだけでクリエイターに一歩近づけます。

新しいものを作って世に出していく。それは必ずしも大きなことではなくていいんです。たとえば、お母さんに遊んでもらったり、友達に見せたりするだけでも十分です。スプリンギンならマーケットに出せるので、「こんなの作ったけどどう?」と見てもらうことだってできます。

とにかく、自分で何かを作り、それを他の人に遊んでもらったり、見てもらったりするという体験は、クリエイターになる上でとても重要で、大切なことだと思います。

 

私はスプリンギンを通して、将来クリエイターになりたいという夢を持つようになりました。そこで、この質問をさせていただきました。今回のお話を参考にしながら、これからはゲームで遊んだ時は、仕掛けを考えたりするようにしたり、さまざまなことにチャレンジしながら、日々を思い切り楽しみつつ作品作りに励んでいきたいです。
そして、できるだけ多くの人に自分の作品で遊んでもらい、意見をいただくことで、さらに成長していこうと思いました。

 

 

インタビューを終えて

今回の中村社長へのインタビューを通じて、スプリンギンのルーツや込められた思い、そしてこだわりを知ることができました。また、「楽しいと思えることを見つける大切さ」など、人生で大事なことも教えていただきました。このインタビューで学んだことを忘れずに、これからの生活に活かしていきたいと思います。
中村社長、緊張して上手に話せない私に、丁寧に答えてくださって、本当にありがとうございました。
スプリンギンは、誰でも簡単に作品作りができて、とっても楽しいアプリです。これからもどんどん進化していくでしょう。いろんな分野のコンテストがあって、新しい発見もたくさんあります。さらに、素晴らしいクリエイターさんたちの作品がたくさんあり、遊ぶだけでなく、中身を見て「こうなってるんだ!」と楽しみながら学ぶこともできるんです。

みなさんも、ぜひスプリンギンをやってみてください!

 

 

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